農薬取締法の改正による農薬の安全性の再評価(制度)が始まりました。
これまで3年ごとに形式的な手続きで再登録をするだけでしたが、これからは15年に一度再評価されることになりました。4000件以上ある国内の登録農薬製剤のうち、再評価の対象となるのは原体(製剤の有効成分)約580件です。健康障害や生態系への影響が大きいにもかかわらず大量に使用されているグリホサートとネオニコチノイド系農薬もその再評価の最初の対象農薬のグループに含まれています。
再評価に際しては信頼性の高い資料、文献を用いて公平な審査が行われることが期待されましたが、実際には評価のための報告書は農薬メーカー任せで、その企業に不利な文献を削除した報告書が使用される等の問題が多く、憤りを感じます。
9月11日、食品安全委員会はネオニコチノイド系農薬イミダクロプリドの食品健康影響評価について、農薬再評価の審議を非公開で開催しました。
これを皮切りにいよいよネオニコチノイド系農薬の再評価が始まってしまいます。このままでは評価される側のメーカーが用意した資料を使い、企業秘密を盾に情報公開もないまま再評価が進み、再登録されてしまえば原則今後15年は評価がされないまま使い続けることが可能となってしまいます。
そこで、農薬再評価制度の不透明なやり方や農薬規制そのものの在り方などについて、ぜひ農水省と食品安全委員会に意見メールをしませんか。
下記にある文案を参考に、これから続く他のネオニコ系農薬やグリホサートの再評価にぜひ皆さんの声を届けてください。
*農薬再評価についてはこちらをご覧ください。