日本でもっとも使われている殺虫剤、ネオニコチノイド系農薬。これまで人への安全性は高いと言われてきましたが、最新の研究によって人にも影響する可能性が指摘され始めています。人体の農薬残留検査を行っているデトックス・プロジェクト・ジャパンでは、このネオニコチノイド系農薬が私たちの身体にどのくらい残留しているかを尿で検査する活動を昨年秋にスタートさせました。これまでに約200人の検査を行い、そのほとんど全員からネオニコが検出されました。そこで、今回の検査から見えてきたことを、検査を行った専門家から伺います。さらに、ネオニコ以外の農薬の危険性についても専門家から報告いただくとともに、今後の日本の農業のあり方を考えます。アクト・ビヨンド・トラストとアジア太平洋資料センター(PARC)が共同制作したショートビデオ「浸透性農薬〈ネオニコチノイド〉はヒトにとって安全か?」も上映します。
日 時 2022年6月22日(水)13:30~15:30
会 場 衆議院第1議員会館 大会議室
最寄駅:地下鉄「国会議事堂前駅」すぐ(13:00からロビーで入館証を配布)
★要予約。オンライン参加もできます
◎参加申込み締切り:6月21日(火) 申込み者には6月21日にZoomのURLを送ります。
◎定員:会場100人、オンライン500人
◎参加費無料(カンパ大歓迎)わたしたちの活動は市民のみなさまからの寄付によって支えられています。みなさまのご支援をお願いいたします。振込先は以下に記載しています。
<プログラム>
13:30-13:40 開会あいさつ
13:40-14:00 動画上映「浸透性農薬〈ネオニコチノイド〉はヒトにとって安全か?」
14:00-14:30 「200人のネオニコチノイド系農薬の尿調査でわかってきたこと」八田純人(農民連食品分析センター所長)
14:30-14:40 「農薬暴露の実態をどう捉えるか~ネオニコチノイド、グリホサート、有機リン系などの農薬の危険性」木村-黒田純子(環境脳神経科学情報センター副代表)
14:40-15:00 「今後の日本の農業を問う~みどりの食料システム戦略と農薬」安田節子(食政策センター・ビジョン21代表)
15:00-15:25 質疑応答
15:25-15:30 これからの取り組みについて
主催:デトックス・プロジェクト・ジャパン
<カンパ振込先>
ゆうちょ銀行 記号:10950/番号:31046321/口座名:デトックスプロジェクトジャパン
<問合せ先>デトックス・プロジェクト・ジャパン
Eメール:detoxprojectjapan2019@gmail.com
※参加申し込みはこちらから:https://forms.gle/pW2mUXA7CeiR7HBv5
◆動画紹介
「浸透性農薬〈ネオニコチノイド〉はヒトにとって安全か?」
ネオニコチノイド殺虫剤は、害虫から作物を長く守る浸透性農薬としてさまざまな作物に用いられています。「ムシに効きやすいが、ヒトには効きにくい」として安全であるように謳われてきましたが、標的とする害虫を超えて生態系へ広範な悪影響をもたらすことが指摘されてきただけでなく、近年では、哺乳類への影響、とりわけ胎児や子どもの脳に影響をもたらす可能性について解明が進んできました。
そして2021年、ドイツの研究者らは、一部のネオニコチノイドの代謝物がヒトの発達段階にある神経細胞に対してニコチンと同等の興奮作用をもたらすことを示しました。ネオニコチノイドの脅威は少しずつ懸念から確信へと変わりつつあるのです。
一方で、ネオニコチノイドを含む食材を極力食べずに過ごすことで毒性成分が体内から排出されることへの理解も深まってきました。すなわち、すでにここにある脅威への対策や将来への希望も十分に見えてきているのです。
【監修】平久美子
【監督】山口勝則
【共同制作】一般社団法人 アクト・ビヨンド・トラスト(abt)
特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC)
【出演】岩田朝美/平久美子/長谷川浩/八田純人/星信彦(五十音順)
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